今回は退職後の必要支出を考え、金融資産を取り崩すだけで生活できるのか検証してみます。
検証の前提条件
- 来年退職し、以後無職(年金含め無収入)
- 実家(戸建て)住まい
- 生涯独身
- 家族と同居
- 食費を除く固定費は自分が全額負担する
- 年額で決まっている支出は毎月に按分する
です。
今の家に自分だけが住むことになっても、やっていけると思われる条件にしました。
支出一覧

さっそく項目ごとの支出を見ていきましょう。
税金・社会保険料
退職翌年は前年の収入に応じた住民税がかかりますが、2年目以降無収入だと、所得税と住民税どちらも0円です。
固定資産税は持ち家で年額約11万円です。
国民健康保険は無収入だと7割軽減となり、年額約2万円かかります。軽減には申請が必要です。
国民年金は無収入だと全額免除となります。免除には申請が必要です。
全額免除だと年金額は半額になりますが、もらえるか分からない年金は気にしません。
国民年金は障害基礎年金として利用価値があると思っています。
任意保険
住宅の火災保険だけ加入します。県民共済で掛け金は年額12,000円です。
余談ですが、落雷による電気製品の修理にも対応しています。実際、落雷で無線LAN親機とガス給湯器が故障した時に保険金がおりました。被害額は少なかったのですが、助かりました。
生活費
毎月支出の多くの占める生活費。できるだけ現在の生活レベルを維持できる金額としています。
水道光熱費、食費、通信費、その他日常の最低支出の合計は月額83,000円です。
現在どのくらい使っているのか把握できていない部分も多く、ざっくりとした金額を入れてみました。
どのくらいかかるのか精査が必要ですね。
娯楽などの支出は月額20,000円を余裕分として別に計上しました。
積立
毎月必要となるものではない維持更新コストや将来必要であろうを医療費は「積立」という形で必要支出に計上しました。
持ち家(戸建て)なので、外壁塗装やリフォームに高額の費用が必要となります。
また、冷蔵庫や洗濯機なども家電買い換えに備え、合わせて年額30万円を計上しました。
医療費は年額12万円を計上しました。ざっくりですね。
唯一の趣味である旅行に使う月額50,000円を余裕分として別に計上しました。
最低限安心できる生活に毎月13万円必要か?
以上、必要支出の合計は月額約13万円、年額約156万円とはじき出されました。
今と変わらない生活を想定しましたが、無職となれば有り余る時間が出来るので、お金の使い方は読めないところがあります。
贅沢できない自分ではありますが、なにぶん未経験の領域なのでこのシミュレーションには自信がありません。
資産取り崩せば38年もつ
来年以降退職したとすれば、私の金融資産(現金)は約6,000万円になるでしょう。
この6,000万円をそのまま年額156万円で割ると38年もつ計算です。38年後もたぶん生きてます。
おい、足りねえじゃねえか 笑
やはり38年間無収入では生活していけないようです。
もっとも、インフレは考慮されていませんし、遊ぶお金は全く含まれていません。非現実的です。
実際にはもっと早く資産が底をつくことでしょう。
退職後は年収100万円を目指そう
旅行や日常の娯楽などの余裕支出は月額7万円(年額84万円)計上しています。
資産を取り崩すにしてもこの分は全く足りません。
遊びたければ年収100万円ぐらいを目指して足りない分を稼げばいいかなと思っています。
遊びたければ働けやってことですね。
1年間働いて200万稼ぎ、1年間遊ぶ、もしくは半年働いて100万円稼ぎ、半年遊ぶなんていう働き方が理想的だと思います。
実際にそういう働き方をして自由時間を確保している人がいるそうです。
私を含め、サラリーマンは拘束されすぎて圧倒的に自由時間が少ないのです。
まさに社畜。
年収100万円でやっていければ、ゆるく長く働けると思うんですよね。年を取っても。
甘いかな~。
ご覧くださいましてありがとうございました。
コメント
年収が100万いったら住民税や保険料が大幅に上がりますが・・・
また年金の免除もできなくなりますよ?
私の場合、年収100万円だと所得税0円、住民税5000円/年、国民健康保険23,400円/年(5割軽減)、国民年金全額免除となります。年収98万円ですべて0円です。
この程度の年収では基礎控除と給与所得控除がかなり効いてきます。
こんにちわ。
私もリタイアをすべく、関連ブログを徘徊しています。
ブログ主様の場合、8000万円で5000万円残されたとのことで
仮に勤続20年として、3000万円÷20=150万円/年で趣味を含めた
生活をされてきたかと推察いたします。試算されました156万円から
社保を除いた140万円程度がこれに相当するかと思いますので妥当な
計算をされてますが、旅行60万円というのはかなり多い気いたします。
(私の場合、これが10万円もいきません)
仮にこれを20万円と見積れば、100万円/年程度となり
6000万円÷100万円=60年で、ほぼ逃げ切りですね。
たまにアルバイトをする程度で、余裕資金は増えますし。
私の場合、扶養家族がおり、私自身は質素でも、家族が使うので
悩ましいところです。
あと、ブログ主様と共通するのは、インフレへの対応をどうするか
が悩みの種です。どの国もマネーをバラマキまくってますので
安全な逃避先が見つかりません。困ったものです。。。
nanashiさん、コメントありがとうございます。
旅行の予算ですが、毎年60万円は確かに多いかもしれません。
今後毎年60万円使って何十年も旅行し続けるとは思えないのですが(飽きるでしょうし)、退職して唯一やりたいことなので多めに見積もりました。
世の中には妻子ある人もセミリタイア生活をしていて私には驚きの連続です。
今後も独身のつもりの私は何躊躇してんだろうと思います。
でも家族ある人は資産取り崩しだけではなく収入もちゃんと確保していますね。
インフレもそうですが、金融市場がクラッシュしてもやっていけるように、何かしらのフロー収入を確保してからのリタイアが必要でしょうね。
車2台は維持費がすごそうです。私ならがんばって原付かな?
失礼しました。
旅費は、外枠だったのですね。
しかし、もし、年平均が今まで使ってきた以上に使うという
ことになっているとすると、見直す余地もあるかもしれませんね。
私の場合は、車2台を1台の軽だけにするとか、
普段は自転車を使うとか、そんな感じの節約になります。